[SIJ: 20473] 避け谷の会議・円坐舞台@四万温泉 ご案内

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2019年 12月 10日 (火) 00:37:53 JST


皆様へ。

 

「あの世で喜ぶワインというものもある」

 

先ほど北陸路を下って小谷村から帰還したところですが、以下の松野さんのご案内にある

この言葉にふれて、先日の洪水に見舞われた福島・郡山の酒屋さんを訪ねた折の

ご主人の温顔を思い出しています。

背の高さほどまで達した泥水がひいたあと、無事だった酒瓶をきれいに拭いて並べ直した店内は、闘いの跡のような疲れ切った様相でしたが、

 

「皆さんありがとうございます」

 

と、我々にやさしく向かってくださるご主人の笑顔は、本物でありました。

僕はこのような、大きな災害を生き抜いた土地でのみ出逢える輝きに、

今まで何度も照らされてきました。

 

「あの世で喜ぶワインというものもある」

 

この言葉は、日常の夢のような意識下で聞けば単なる比喩的表現ですが、

生死一如の輪郭明らかとなった円坐影舞の舞台上では、ご主人の笑顔と同じく

本当のことをありのまま表現している言葉になります。

 

僕は、この言葉が運んでくるものに酔って、うれしくなり、躍動する自分を感じています。

人間とは、この世を越えて往く言葉を生み出す美しい生命体です。

 

              裂け谷の会議・円坐舞台 守人  橋本久仁彦(Sw.Deva Premi)

 

                         

                    

◼︎裂け谷の会議

2020年1月11日(土) 14時〜13日(月祝) 12時

四万温泉 くれない旅館にて

*会場や交通については、参加が決定した方へ詳細をお送りします。

 

 

ご案内・・・・・

 

こんばんは、松野(あぜがみ)裕子です。

くにちゃんにお願いして、ご案内を送っていただいています。

 

「裂け谷の会議」のタイトルは、『ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)』からとりました。

この世を統べるひとつの指輪を託される羽目になったホビット族のフロドが、本当に指輪を亡ぼす道行きを自分が引き受けるのか、最後の決断の場になったのが「裂け谷の会議」。

中つ国の諸族〜エルフ、人間、ドワーフがそれぞれの難題や目的を胸に秘め、またホビットたちは単なる成り行きで、更に魔法使いは魔法使いの動機から、裂け谷に会します。

この会議で指輪を亡ぼす旅の仲間が定まりますが、一行はわりとすぐバラバラになります。

そもそも出立する以前から利害は相反し、仲間の絆など全然できていません。

絆のある者同士も別れ別れになって道を歩み、戦い済んでからようやく再会できたりします。

共には出立せず、残って別の戦いを戦う者もいます。

 

『指輪』は、読む人がそれぞれ自分を重ねて読んでいくのが醍醐味でしょうが、じつはみんな、自分の人生においては自分がフロドなんだろうと思うのです。

わたし、そしてこのお知らせをお送りしている人たちが共通して知っているくにちゃんも、おそらく例外ではなく。

 

2011年3月の震災と原発事故からおよそ8年半が経ちました。

今年10月、思いがけず台風19号による被害に相対した結果の道行き(緊急開催、白河・郡山へ)を経て、わたしはやっと自分の8年半が視野に入り、そこから先を見る地点に立てそうだ、と感じています。

でも見渡せば、まだまだ未整理の来し方行く末が広がっています。さて、どちらに向かってどのように足を踏み出すのか?とあらためて考えた時に、これは「裂け谷の会議」で自分の肚を決める必要があると思いました。

なにが指輪でどこが滅びの山なのかも、今ひとつわからない。

踏み出すのか止まるのかも、今ならまだ選べるのかもしれないし、日々の生活はそれなりに過ぎていく。

どうするんだ、わたし。本当に行くのか?

 

…と、これはわたしのニーズですけれど、参加する方それぞれが自分の人生の往還を抱えて、円の中で坐れる時間をもちたいと思いました。

 

⚫︎会議の場所

十年以上も前にくにちゃんと旅して気に入っていただいた、群馬県の四万温泉(中之条町)。その四万温泉の小さな宿、くれない旅館さんに貸切をお願いしました。

四万温泉は、すっかり有名になった中之条ビエンナーレの主会場のひとつであり、静かだけれど遊び心に溢れた土地でもあります。

きっとこの会議の時期には、真っ白な雪に降り籠められているはずです。

 

⚫︎参加者

12名の方の参加が確定していて、残席1名の募集となります。

これまでくにちゃんと関わりのあった方、かつ人生の岐路が見えている人、立っている人、もしくはそういう人に関心のある人、がいらっしゃると想定しています。

 

⚫︎なにをやるのか

「やること」は、一期一会のひと時として、この頃ではますます融通無碍に動いておられるくにちゃん(橋本久仁彦さん)に託し、円坐、影舞、また温泉そぞろ歩きなど即興で、と考えています。

*ある酒屋さんから「遊んで愉しんでいただだける方に」「あの世で喜ぶワインというものもあるので」と託していただいた赤ワインがあります。3日間のどこかでそれを開け、真剣に遊ぶ時間を共にしていただけたらと思っています。

 

⚫︎参加費

48,000円(二泊三日、朝夕食付き、くにちゃんへの経費・謝金込み)

交通は、東京駅八重洲側から四万温泉直行のバスがもっともリーズナブル(2,050〜3,150円/片道)で楽です。

 

お心にかなうところがありましたら、 <mailto:kibitakiproject @ gmail.com> kibitakiproject @ gmail.com

まで、お問い合わせお申し込みをいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 



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