Mangala(マンガラ) プロフィール
1948年、イギリス生まれ。大学で心理学を学んだのち、売れっ子ライターとして活躍、さらに南アフリカにて、女性誌の編集に携わる。1975年インドの神秘家OSHOに出会い、人生の転機を迎える。
スピリチュアルな道の上で、タロットと出会い、以前に学んだ心理学よりもはるかに深く正確に人間意識を探ることのできるツールであることを認識、さらに数秘学に出会い、自分自身の、そして他人のマインドを探究するための土台を確立した。
過去25年にわたり、世界各地で、人々が直観と内なる真実とつながるワークショップをリードしてきた。2010年の来日を最後に、2012年10月9日この世を後にする。享年63歳。
<直観のタロット 〜意識のためのツール〜>
★タロットのすすめ
タロットは、古代の知恵の体系ですが、それはまた、時を超えた知恵でもあります。そのイメージはシンボルであり、シンボルは非合理的、女性的な右脳を通して、無意識のマインドにダイレクトに伝達されるエネルギーを持っています。それは、夢と同じく、無意識の言語です。
マンガラのタロットのコースでは、自分や他人の内面を見つめるためのツールとしてのタロットの使い方を習得します。意識の目覚めを促すための、タロットの使い方です。いわゆる、幸運を招き、願望を成就させるという意味での、占いのコースではありません。カードがあなたの未来はこうなりますよ、とお告げを告げるわけではないのです。タロットは、かなり正確に未来を見通す占いとして使うこともできます。けれども、それは皮相的で、結局はあまり助けにはならないでしょう。
未来を占うことができるのは、私たちが無意識のパターンにあまりにもコントロールされているからです。そのパターンに無意識でいる限り、私たちの行動やその行動がもたらす結果は、ロボットのように予測が可能です。けれども、私たちを突き動かしているそのパターンに意識的になることで、それを変えることができ、そうなれば、未来を変えることもできるのです。気づきの持つ力は、計り知れません。
未来の幸運を望み、不運を恐れているのは、いったい誰でしょう。そもそも、ある状態をポジティブと見、ある状態をネガティブと解釈しているのは、いったい誰でしょう。それは、自我=エゴ=マインドである私です。その解釈は、実際に起こっている出来事とは、もしかしたら全然関係がないかもしれません。未来はこうあって欲しいという欲望と執着、今までの過去の体験や思い込みが、現実に起こっていることを、ありのままに見ることを妨げてしまいます。
実際に何が起こっているのか、自分には分かっていると思うかもしれません。それはあまりにも明らかだ、と思えるかもしれませんが、私たちはたいてい、マインドのなかでぐるぐると駆け回るのに忙しく、あるがままの現実を見ていません。そこで、タロットを鏡として使うことが大変助けになるのです。
そこではまず、自分がどう現実を捉えているのか、確認するところから始めます。そして次に、無意識を探ってゆきます。平均的な人では、行動の動機となる情報の90パーセントが、この部分にあると言われています。カードが映し出すのは、無意識のいちばん表面に近い部分、つまり私たちがそれを認め、自分のものとする用意ができている部分です。このプロセスでは、無意識のパターンに光を当て、そこに潜んでいる動機や条件付けを見ることになります。
カードは、「あなたにはたぶんはっきり見えていないでしょうが、これが今、実際に起こっていることですよ」と教えてくれるのです。このことがはっきり分かると、内なる存在の深みからのアドバイスを受けとる用意が整います。それは、宇宙の知恵とつながることであり、その状況において気づいたり、行動したりする必要のあることが、明らかになっていきます。アドバイスはいつも、必ず内側からやってきます。自分でリーディングをするときも、他の人にしてもらうときにも、それは同じなのです。
タロット・リーディングは、自分の限られた視野からはずれ、広い見通しを持つための、すばらしく強力なツールです。
たとえば、ある出来事が起こったとたん、自分の古いパターンが顔を出し、感情の大波が押し寄せてきて我を忘れてしまう、といったことは誰にもあることでしょう。そしていったん感情に巻き込まれてしまうと、過去の思い出や思い込みが現実に起こっていることにダブり、状況が非常にネガティブに、解決不能に見えてきたり、人との関係がどうにも難しく感じられてしまう、ということになりがちです。それは、ささいなきっかけでも起こりうることです。
そんなとき、タロットは、頼もしい助っ人になってくれます。というのも、静かに座って、カードを何枚か引いて、それを眺めることで、とたんに、現実に起こっていることと、それを見ている自分とのあいだに距離が生まれるからです。カードに向かう私は、もはやすっかりその状況に巻き込まれてはいません。そして、頭の中にある思い込みや、感情のドラマと、ありのままの現実とのずれを見て取ることができるのです。その「ずれ」を見ることは、ほっとすることであったり(あなたがマインドの作り出す悪夢にはまり込んでいた場合)、また、痛みを伴うことでもありえますが(現実にそぐわない観念に、あなたがしがみついている場合)、結局のところ、それはつねに、より大きな自由、存在の流れに沿って生きる、より楽で楽しい道筋を示してくれます。
日常生活のさまざまな状況において、ほんの少しの明晰さと理解が、起こっていることを全面的に変容することも可能です。カードを引き、起こっていることに対するまったく異なる見通しを得ることによって、普通ならば何週間も、何日もかかる過程を、数分で、しかも摩擦なしにくぐり抜けることもできるのです。
<体験から学ぶヌメロロジー 〜数のエネルギーを実際に理解する〜>
★ヌメロロジーのすすめ
ヌメロロジーは、簡単な数の計算で、人生全般を見通すことのツールです。それぞれの数の組み合わせから、驚くほど的確にその人の持っている質と、人生の道筋を見せてくれます。
そして、ヌメロロジーの対象は、人間だけではありません。ビジネスなどを企画したり、会社の命名をしたりするのにも、有効なのです。成功している会社は、ビジネスの方向づけをチェックするのに、この知識を使っていることも多いのです。
生年月日と、名前に対応する数字から見えてくる数の組み合わせは、その人についての、たくさんの情報を明らかにしてくれます。今生のテーマ、幼児期に身につけた条件付けのパターン、人間関係における傾向、仕事での才能や可能性、マインドや感情の動き方、人格の現れ方といったさまざまな側面が、数字を通して明らかになるのです。過去生から持ち運んできた経験や才能を見ることも可能です。
それは、天から割り当てられた、ドラマの台本を見るようなものだと言えるでしょう。とはいえ、そこで、あらかじめすべての物事が決められているわけではなく、その人の人生という旅の大まかな道のり、可能性を示したものなのです。
また、人生を織りなす周期、特定の年の持つテーマやチャレンジも明らかになります。
人をも含めて、生きとし生けるものは、すべて、創造と破壊のサイクルに従っています。生き物の一生は、それ自体がひとつのサイクルを成していますが、ヌメロロジーでは、すべてを9というサイクルで捉えています。1で誕生し、種をまき、9で、実りを刈り取り、次のサイクルに向けて、いらないものを手放していく、というように。もしも人がそういう自分の周期に気づいていれば、存在の自然な流れと同調して生きることが可能になり、宇宙の力に逆らうのではなく、その後押しを受けて、楽に物事を成し遂げたり、手放したりすることができるでしょう。
このように、人生の成り行きの全体像を知ることができるということは、大きな恵みです。
また、タロットやオーラソーマといったツールを使ってリーディングする際に、クライアントの背景となる情報を知ることは、大きな助けとなるでしょう。