[SIJ: 20276] 縁坐ロード~岐阜・中野方と長崎・思案橋への旅 ご案内

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2019年 9月 28日 (土) 14:04:54 JST


 皆様へ。

 

10月前半の表記地方への縁坐旅(ENZA ROAD)をご案内いたします。

 

円(縁)坐守人という仕事、あるいは生き方は、

1940年から50年代にアメリカで生きていたブルースマンに似ているところがあります。

 

当時、ブルースマンはレコードでビッグヒットを出そうとは思っていなかったそうです。

彼らの音楽生活の基本はロード(巡業)で、大勢の観客を集めなければ成立しないツアーとは違っていました。

ポップスはヒット曲で浮き沈みしますが、ブルースマンは自らの音楽を聞いてくれる「兄弟」を訪ねて、

淡々とロード(縁坐旅)を辿り、生きていた。

小さくても家があって、中古でもキャデラックに乗ってて、愛する家族と仲間がいて、

ちょっといい思いができれば大成功。それより上はなかった。

 

大勢の人を集めたいポップスは、「夢」を売る音楽と言っていいでしょうか。

対してブルースはあくまでも「リアル」。

元々、黒人たちが神の言葉を辿ってうたう「ゴスペル」から生まれて来たブルースですが、神は目に見えない。

そこで自分たちにふれられるリアリティを重ねて、直接神をうたう代わりに「マイ・ベイビー」、

つまり自分の隣にいる恋人を歌いました。

いわく、「恋人に尽くしたのに逃げられた」「金を持って行かれた」「今日もまたひとりで同じ日の繰り返し」

そんな生々しく、救いのない物語がうたわれ、お客さんも「俺もそうだよ」と掛け声を入れる。

 

ブルースとは何か。黒人たちはそんなことは考えないそうです。理屈はない。

難しく定義したがるのは白人たち。ブルースはピープルミュージック、つまり人間の音楽で、

差別されて生きてきた黒人たちは、「俺たちも人間だ」 とうたう。

人間はブルースをうたえるし、うたう権利がある。

このブルースがアメリカの音楽の原点だという事実を、僕はかっこいいなと思います。

 

しかし、現在の黒人たちは、ブルースを尊敬しても、自分たちではもうやらないそうです。

昔ほどあからさまな差別がなくなったのでうたう必要がなくなったそうな。

今、彼らがやるのはヒップホップやラップ。ラップはブルースに似ているが、社会風刺や

政治的な言葉を使った「攻撃」が中心になっています。

古来のブルースは、生活感があり、土着で、このどうしようもない人間生活を包む「慈悲」を感じさせるもの。

そういうラブソングでした。

 

このような質を持つ「ラブソング」は、満たされなさや届かなさを徹底して重ねた「ラブ」、

いわば「あなたのなかに死んでいく」 相聞歌であると思います。

 

相聞円坐や相聞影舞というときの「相聞」とは、恋人たちがお互いをまなざして命がけでうたい合う姿を示しています。

円坐も影舞も未二観も、僕にとってはいにしえ(=「今」)の、「空」や「一如」をベースとした慈悲の音楽(=時空間)ですから、

相聞円坐と相聞影舞は、「日本のブルース」だ、と言ってみたいと思います。

 

「円坐守人」という「生き方」によって辿られる円坐や未二観の味わいは、事実すべてブルース作品となっていきます。

影舞にブルースの曲がよく似合うゆえんです。

 

 

                  ENZA keeper  はしもとくにひこ(Sw.Deva Premi)

 

 

 

<一曲目> ブルース~ 「いきて」「ゆく」を考える  於 暮らしの宿ときのうた(岐阜県恵那市中野方町3235番地)

 

10月4日金曜日~6日日曜日 ・・・語らう、聴く、舞う、暮らす(円坐・影舞・未二観一作品)

            

            お問合せ 長江賢太郎 090-9198-2383)

                          吉橋久美子 090-4142-8854

 

 

 

<二曲目> ブルース~長崎の秋にききあう~場末(思案橋)の円坐スナックと坂の上の古民家にて~
 

           10月12日土曜日~10月13日日曜日・・・スナックカウンター8分間未二観・円坐・影舞

 

       以下に主催の片山健太さんからお誘いの熱い「ブルース」が届いています。僕が語ることはもうありませぬ。

       龍馬も歩いた思案橋の昭和スナック「梓」のカウンターで生まれた8分間未二観が、「注文」できるメニューになるということ。

       この一事を祝うためにも僕は長崎に参らねばなりません。

 

以下、「けんちき」こと片山健太のうた声をお楽しみくださいませ。

 

 

もくじ=====
【①開催にあたりごあいさつ】
【②開催要項や申し込みについて】
【③その他・補足】
==========
 
【①開催にあたりごあいさつ】
諏訪の大祭のおくんちが終わって、少し肌寒さを感じて衣替えをはじめ、次は若宮稲荷の竹ン芸が楽しみになる頃、10月12日~13日と大阪から橋本久仁彦さんをお呼びして、表記の場を開催いたします。
 
昨年もこの時期に、長崎スナック円坐を開催したり、僕たち夫婦と橋本さんたちと八坂神社でおくんちの奉納踊りを観たりしたなぁと、ついこないだのように思えます。秋になると、浮かんでくる嬉しい記憶になった感じがあります。今年はこの催しの後日に、竹ん芸をご一緒する予定です、また嬉しい記憶が増えそうです。
 
さて、思えば昨年はいろんなことがありました。主宰する、たまり場『かっちぇて』の活動をお休みすることであったり、パートナーとの関係がうまくいかなくなったり、とても大きな出来事の連続でした。自分の身にまさかそんなことが起きるなんて思わず、呼吸も浅く時間が止まったような感覚になり、朝なのか昼なのか真夏なのかわからないような、なんとも言えない気持ちにも陥ったりもしました。
 
 あの頃のわたしは、相手のことを思いやれず強い口調で当たり、無意識ながら相手はずっと居てくれるのを当然と思いこみ、今の暮らしはずっと変わらないと疑わない。振り返ると、なんて想い違いをしていたのだろうと思います。なにかパートナーが気持ちをことばにすれば、誤解を解いたり、自分の言い分ばかりを伝えたくなる気持ちがお腹の底から湧いてきていました。ほんと、パートナーに対しての敬意がなかったのだなと感じます。
 
***
 
ここでは書き尽くせないくらい色々とありましたが、今はかおることの関係も良好になってまいりました。そんな僕の(二人の)今があるのは、話を聞いてくれた友人たちの存在、そして橋本さんが行っている「ミニカン」や「円坐」や「影舞」(どんなものかは後述)といった、聴き方や聴く態度を学んで触れてきたからだなと思います。今は、お互いのことばを聞きあったり、お互いの気持ちのスイッチ:怒ったり、イヤになったりするポイントのようなものを理解しあったり、少しずつですが出来てきたような気がします。
 
この1年もいろんなことがありました。活動についてもそう、夫婦のプライベートについてもそう、新たな展開が起こってまいりました。嬉しいことだってたくさん、1年後、どんな展開になるかなんてわからないです。人生は面白いのだなと感じます。
 
あれ、パートナーシップの話が長くなってしまいました。
最後になりますが、今回は『8分間ミニカウンセリング』というお稽古を一つメインに据えて、二日間を過ごしたいと思っております。
 
人の語ることばの中にもたくさんの生きざまや物語があると感じます、たった数分でも展開があったり、いろんなことが起きていたりします。ただそれを私たちはほとんどが聴けていませんし、聴いていません。
 
どう聴けばよいのか、どう在ればよいのか、
橋本さんの力を借りながら、8分間の中に起きることを、
ご一緒する方々と共に見てまいりたいです。よろしくお願いします。
 
世話人:片山健太(けんちき)
 
★★★★★
 
【②開催要項】
 
【1.集まった方々でやること】
 
今回メインに『8分間ミニカウンセリング』をやります。
 
ミニカウンセリング=ミニカンとは、ペアになった2人が、“15分間”という時間を区切り、それぞれが聴き手と話し手になり、聞きあう場です。講師の橋本さんは「そのままきくこと」や「聴き手の在り方」の基本だということで、お稽古としても取り入れてらっしゃいます。
 
今回は、そのミニカンを“8分間”という時間の区切りで行うことを試みます。この数年、長崎で開催するスナック円坐でやってまいりましたが、この度はお稽古としてやってみたいと考えております。
  
参加する方が行う作業として、録音した音声を元に「逐語記録(作品)」を宿題で作成していただきます。言葉の一字一句、沈黙や聞こえてくる音など、すべて詳細に書き起こしたその作品を、1つの作品に1時間ほどをかけ、講師の橋本さんにレビューをしていただきながら、場に集った皆で8分間に起きている事実を丁寧に、詳細に見つめていきます。
 
聴き手側の視点に立つと、「そのままに聴く」ということが、どんなに難しいことなのか。
いかに自分は人の話を「聴いていないのか」という真実に愕然とします。話し手側の視点に立つと、1人の人間がどれだけ奥深く、美しく存在しているのかという事実を目の当たりにします。
 
ボクとしては橋本さんの解説がおもしろくて、ボクの場合は自分の見ていた景色がガラリと変わりました。ほんと数分の「きく空間」を作るだけで、こんなことが起きてるのかと感動致します。
 
その8分間を聞かせていただく舞台は、ボクの実家のスナック梓のカウンターでやってみることにしました。
 
交代でママ(聴き手)となり、カウンターチェアに座る話し手のことばを聞き受けます。
 
スナック梓も味わいのある場所で、お越しになる方の生きざまがカウンターに立ち上がる時間を過ごすことが多々ございます。そんな場の力も借りる感じでの今回の開催です。
 
今回の企画は、カウンセリング、相談員、コーチングやファシリテーター、教育関係や子育て、福祉介護など、人と深く関わるお仕事をされている方には特におすすめです。僕はパートナーとの関係修復に大変役に立ちました。
 
そうそう、今度ボクはスナックのカウンターで注文できるメニューにしてみようかと思ってます。飲食店など客商売の方が、やってみるのもいいかもですね。
デザイナーであったり営業の方とかが、打合せの際にクライアントの話を8分きく、そんなのもいいかも。関心ある方、ぜひおいでください。
 
▷内容 
二日間は以下のような事をやる予定です。
※集まったメンバーや、その時の状況に合わせて柔軟に変化させます。
 
[1日目]
▶場末の円坐スナックにて8分間をきく
・橋本さんからミニカンについてのレクチャー
・きくことを体感してみる影舞などのワーク
・スナック梓のカウンターに入りママになる
・8分ミニカンを交代でやって録音
・円坐などセッション
 
[帰宅後それぞれの宿題]
・8分ミニカンの逐語録の文字おこし
 人によって1時間~3時間くらいの時間を要します。
 
[2日目]
▶坂の上の古民家にて8分間を味合う
・橋本さんによる逐語録のレビューやフィードバック
・『てつなぐ』のお家で過ごす
・時間があれば円坐などもやりたいです
=====
  
【2.日時と会場】
[1日目] 2019年10月12日(土)9時30分~15時30分頃まで
▷集合:『スナック梓』(長崎市船大工町1−6)
[2日目] 2019年10月13日(日)9時~17時頃まで
 ▷集合:自然と暮らしの学校『てつなぐ』(長崎市高平町にて)
▶30分前から開場致します。
★通し参加(レビュー有)や一日だけの参加(オブザーバー)の方法があります。
 
▶帰りの時間について 
10月13日(日)は終了を17時を予定しております。長崎はなかなかアクセスしにくい場所ですので、交通機関の関係で少し遅れる、早く帰りたいなどご希望がありましたら、事前にご相談ください。
 
【3.募集定員と参加費】
①二日間通し(レビューあり)参加:5名▶参加費:2万円 
 ミニカンのレビューもあるのでぜひおススメです。
②どちらか一日だけのオブザーバー参加:各日2名程度▶参加費:8千円
 
ミニカンのレビューがありませんが、ミニカンの録音などをされて、ご自分で逐語録を書き起こされて、勉強するのも良し。片方の日程しか都合がつかない方もこちらでの参加をご検討ください。
 
※参加費は当日会場にて直接お渡しください。事前振込を希望される方はご連絡ください
 
▶別企画も開催します◀
12日の夜には橋本さんを守人に迎え、円坐だけの場を開こうと思います。そちらも一緒に参加されたい方は、ぜひどうぞ。逐語録の書き起こしの宿題もあるので、そちらとの兼ね合いも考えて、ご参加くださいませ。
 
★オプショナル企画もあります★
10月13日(日)終了後、スナック梓に飲みに行こうと思います。参加費は3000円です。今回のプログラムに参加された方対象です。希望の方はお申し付けください。
 
 
【4.食事について】
▶基本的に、持参されるか、近くの店で食べていただく形になります。「スナック梓」付近はお店はございますが、「てつなぐ」のお家からはスーパーやコンビニは徒歩15分程の所です。スケジュールが前後したり、休憩時間が短くなる可能性もあるので、ご持参されるのをおすすめ致します。
▶お茶菓子、簡単なお茶コーナーは用意しようと思います
▶2日目のてつなぐのお家については、希望される方はお昼の軽食(500円)で準備します。お申し付けください。
※アレルギーや、食べられない食材がありましたらお伝えください。
 
【5.宿泊について】
▶今回は、自宅からor近くに宿を取っていただき、通いで参加いただくスタイルです。宿泊される方は、近場の宿などのご相談、お気軽にお申し付けください。
▶迷子になる…、足が悪い…など、通いのことで助けが必要な方はお気軽にご相談ください。
★お得情報★長崎市内の5000円以上の宿の場合、片山が予約する形で2000円ほど割引にできる方法もご提案できます。ご相談ください。(先着2名様まで)
 
【6.アクセスについて】
▷電車の方
長崎駅より路面電車1号系統「崇福寺」行に乗車(約20分)、終点「崇福寺」駅下車
そこから徒歩約10分程度です。階段を130段!登ります。
 
▷飛行機の方
①長崎空港から「新地バスターミナル」行バスに乗車(約50分)
②「新地バスターミナル」駅下車
③「新地バスターミナル」バス停徒歩1分の所に、路面電車「新地中華街」駅があります
④「新地中華街」駅より1号系統「崇福寺」行に乗車(約10分)終点「崇福寺」駅下車
⑤そこから徒歩10分程度です※参加される方には詳細の行き方をお伝えします。
※新地バスターミナルから、歩いて会場に行くこともできます(約25分)
 
▷自家用車の方
『スナック梓』、『てつなぐ』共に駐車場はございません。公共の交通機関と徒歩でお越しいただくことをおすすめしております。
『スナック梓』最寄の路面電車電停:『思案橋』電停です。
『てつなぐ』最寄の路面電車電停:終点『崇福寺』です。
もしお車で来られるならば、有料駐車場が近くの、正覚寺下パーキング(長崎市油屋町5-2)になります。駐車場のページ:  <http://www.naga-den.com/publics/index/58/> http://www.naga-den.com/publics/index/58/ 
 
【6.持参するもの・お知らせ】
▶持ち物として
録音のできる機器(ボイスレコーダーやスマホなど)、長崎にお泊りされる方は必要であればパソコンをお持ちください。(書き起こしに関する物品の都合がつかない方はご相談ください)
▶逐語録書き起こしについて 
当日に各々で録音した音声データを元に、8分間のミニカウンセリングの書き起こしをしていただきます。お手本の逐語録は当日お見せ致します。PCでの入力が書き直しなど便利ですが、手書きでも構いません。出来上がったらメールでやりとりしたり、二日目の朝にデータをいただいたりして、参加者人数分をこちらで印刷致します
 
▶治療を目的としたグループではありません。心理治療など通院されている方は主治医とご相談の上、参加を検討されてください。
▶片山家には2匹の猫(雫・月)も一緒に住んでいます。(この家の真の主は猫たちです。)猫アレルギーをお持ちの方、猫が苦手な方はお申し出ください。
  
【7..申し込み(問い合わせ先)】
▶メールor FBメッセンジャーにて要申し込みしてください。
▶申込締切 10月10日(木)21時まで受付。
 
▷申し込み
メールアドレス: <mailto:tetsunagu1110 @ gmail.com> tetsunagu1110 @ gmail.com
件名に「長崎円坐と影舞の旅2019春」と明記の上、以下の内容をメールやにてお送りください。フェイスブックのメッセンジャーでも構いません。
①氏名  ②年齢  ③性別 ④住所  ⑤当日連絡の取れる電話番号 ⑥その他伝えたいことがあれば 
こちらからの申込受理の返信をもって参加受付とさせていただきます。
 
▷問合せ 片山健太・佐野薫子まで
電話:090-8391-9644(てつなぐ 片山)
tetsunagu1110◎ <http://gmail.com> gmail.com(◎を@に替えてください)
 
==========
【③その他・補足】
 
▼(1)文中のことばの補足
▶円坐とは
1950年代、米心理学者カールロジャースによって始められたカウンセリング手法の一つに、非構成的エンカウンターグループがあります。それまで一対一で行われていたカウンセリングを少人数のグループで行ってみたのが始まりです。
 
その非構成エンカウンターグループを長く行ってきた橋本久仁彦氏が、日本人としての存在感をもとに再構築した集中的グループ。相互の人生に出会い、学びや成長を深めることができる手法と考えられています。
 
治療を必要とする方のためのグループセラピーではなく
そこに集まるメンバー相互の人生に出逢い、
学びや成長を深める意味合いをもった面白い手法です。
   
『円坐』にはあらかじめ決まった目的や話すテーマ、展開など意図して構成されたものがありません。集った人と円になって座り、心に浮かんだことを話したくなれば話し、話したくなければ沈黙し、想いのままに語り合い過ごしていい時間です。
 
円坐守人(もりびと)は耳を澄まし、お互いの言葉をていねいに辿り合う場を作り、場をご一緒させていただく方と刻限を尊重しながら共に在ることに努めます。
 
▶ミニカン(ミニカウンセリング)とは?
任意の場所で15分間の傾聴空間を建築します。その様子を録音し、逐語記録を作ります。
もし、ただありのままに話し手の言葉を聞くことができれば、その15分間は類まれな美しさを湛えた作品となります。
それが「聞く(菊)」という鏡に映った我々の晴れ姿(影身)です。この姿見の視界が開けると、生きてきた人生に刻々と影響している影からの響き(影向)にも聞き耳を立てることができます。
我々がただ語り、ただ話す(放す)ことが、実は一大事であること。そしてそれは「聞く者」がいて初めてアラハレる出来事であること。(橋本久仁彦氏HPより抜粋)
 
▶影舞(かげまい)とは?
影舞は、誰にでもすぐできる舞いの形です。
特に、詩や歌曲などと共に舞うと、詩や歌詞の言葉の「形」がくっきりと際立ち、聞き慣れて当たり前に知っていた曲がこの曲ってこんな歌だったのか、と時には涙になるような感動をもたらすことがあります。影舞では、舞い手は楽曲をほとんど聞いていませんので、歌の心を表現する意図を持つことができません。にもかかわらず、影舞を見る人は、詩歌そのものの心を普段より深く感じ取ることになります。
 
影舞とは影間居(影の間に居ること)。「自分を表現する」から退きあげていく稽古。静まる(鎮まる)稽古。「自分」という熱が冷めていく稽古。舞い手が無垢な在り方で、自分を踊らず、ただそこにいる(間居)と元々の詩歌の言葉やニュアンスが自由になって向こうから立ち上がってきます。
(橋本久仁彦氏HPより抜粋)
 
▼(2)いろいろご紹介
▶守人(ファシリテーター)ご紹介
橋本久仁彦さん◎プロフィール
1958年大阪市生まれ。大学卒業後は高校教師となり、アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱したパーソン・センタード・アプローチに基づく「教えない授業」を10年間実践する。その後アメリカやインドを遊学し、人間同士の情緒的なつながりや一体感とともに発展する有機的な組織作りと、エネルギーの枯渇しない自発的で創造的なコミュニティの建設に関心を持ち続けている。
平成2年より龍谷大学学生相談室カウンセラー。様々な集団を対象とした非構成的エンカウンターグループを行う。
平成13年12月に龍谷大学を退職、プレイバックシアタープロデュースを立ち上げ、プレイバックシアター、エンカウンターグループ(円坐)、サイコドラマ、ファミリー・コンステレーション、コンテンポラリーダンスなど、フィールド(舞台)に生じる磁場を用いた欧米のアプローチの研究と実践を積み重ねるも、このたび、10年間の活動を終え、その看板を下ろす。
日本の新しい口承即興舞踏劇「きくみるはなす縁坐舞台」を実践する 坐・フェンスの座長として長年活動したが先頃解散、再び身近な仲間と行脚の旅に出る。名付けて「後生の寿ぎ・円坐茶堂」。
ミニカウンセリング(傾聴空間建築)やファシリテーター(相聞円坐守人)のトレーニングクラスはライフワークとして継続している。(橋本さんHPより抜粋)

▶会場:「スナック梓」について
長崎の歓楽街、銅座・思案橋。ここで、けんちきの母が営む昭和の雰囲気が漂う場末のスナックです。梓ママは水商売を始めて47年、現在76歳で現役です。「梓」とは母の最初の源氏名でした。
2019年1月に転倒して骨折をして以来、ママはリハビリのため不在になっており、代わりにけんちきの父がマスターとして、お店を切り盛りしています。常連の方が通って来られる場所を、そしてママが戻って来られる場所を、そういう想いでスナックの場を残そうと場を開き続けております。多くのお店が生まれては消えてゆくこの街で、母は80歳まではお店を続けたいと話していました。
さて、そんな場末の店のカウンターにはいろんな方の生きざまが立ち上がってまいります。まさにご縁のカウンター、エンカウンター:その方と出逢える場、味わいのあるお店だと思います。
 
▶会場:「てつなぐ」のお家について
築100年の古民家、長崎らしい石段を130段程登ると辿り着く斜面地に建ちます。13年前、前家主の出口さんが、足の不調の為、亡くなられたご主人と一緒に暮らした想い出の詰まった家を離れることになりました。「足が治ったら、この家でもう一度暮らしたい」と切に願い、足が治るのを待つこと10年。しかし、80歳を超えた年齢を考え断念、売りに出すことを決意されます。
しかし運命的な出逢いがあり、けんちき・かおるこ夫婦が譲り受け、10年間空家となりボロボロだった家を、近所のこどもたちと改修工事。現在は、けんちき・かおるこ夫婦の自宅兼、「自然と暮らしの学校“てつなぐ”」の活動拠点として、人々の「たまり場」となっています。
 
▶参考にご紹介:過去のながさき相聞円坐
長崎相聞円坐HP: <http://nagasaki-enza.jimdo.com/> http://nagasaki-enza.jimdo.com/
 
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主催:自然と暮らしの学校『てつなぐ』
世話人:片山健太(けんちき)佐野薫子(かおるこ)




 



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