[SIJ: 21883] 新刊案内 グルジェフ総論:ブッダとイッサ
Atimoda
atimoda.atmo @ gmail.com
2021年 12月 23日 (木) 17:14:27 JST
ターラ瞑想センター、アティモダです。
プラヴァンの新刊のご案内です。
新刊案内『グルジェフ総論:ブッダとイッサ』
12月22日リリース
グルジェフ総論 ブッダとイッサ
by 郷 尚文 Plavan N. Go
Amazonペーパーバック版 3600円、Kindle版 3300円、楽天Kobo版 2900円 税込み。各サイトにはホームページからリンクしています。
http://gurdjieff.la.coocan.jp/
<紹介>
大量のパーリ語の経典の読解とグルジェフが『ベルゼバブ』をはじめとする著書や講話をもって提供した豊富な鍵をもって、知られざるゴータマ・ザ・ブッダの実像に迫り、平穏なものではなかっったかもしれないその生涯と教えを振り返る。
漢訳ではわからない「アーリア」に対するゴータマの強いこだわり。これと結び付いた人類の過去に関するゴータマの驚くべき記憶とそれをめぐる語り。パーリ語の経典に収められたその内容には、グルジェフが『ベルゼバブが孫に語った物語』で取り上げた人類の遠い過去の物語と重なるところが多い。もともと聖なる起源に由来するものでありながら、アーリアの歴代の転輪王の支配のありかたとカーストに代表されるその枠組みとの関係で独自の偏向を受けた教えの系譜との結び付きから生じる因縁が、ゴータマの生涯と教えのほか、それに続く人類の歴史に多大な影響を及ぼした。
ゴータマの生涯では、これに対する逆らいは、おそらくその終盤においてのみ決定的なものとなった。チベットに記録が残る伝承によるとそれから五百年を経てインドを訪れたとされるイッサ(イエス)は、一般に知られるゴータマの教えというより、その最後の意思を引き継ぎ、それがイッサをして、いまではだれもが知るところの道を歩ませた。ゴータマの最後の日々と最後に残したレゴミニズム(歪曲を避けるために真の意味を巧みに潜ませた後代への伝達)への注目をもってこの可能性を探る。
出家・修行・悟りのデビューストーリーが、あたかもそこで話が終わったかのような印象をもたらしてきた。その後のゴータマは、悟りを開いた宗教家として、おおむね静かなものである八十年の生涯をまっとうした?
おそらく事実はそれと異なる。その後のゴータマが直面した問題。周辺で起きたいくつかの事件とそれに伴ってもたらされた少なからぬ者たちの死。教えを説くうえで当然のごとく受け入れた約束事からの制約。他派との間での熾烈な抗争。晩年に生じた過酷すぎる状況。そのなかでの決意と最後に残したメッセージ。
ゴータマに由来するものとして後代に伝わった教えに目を向けると、自分というものには実体がないとし、生の滅ぼしと空への消え去りを志向しているように見えながら、その実体のない自分から生じる因果応報や天国・地獄を論じたり、高次の体の形成、輪廻転生を通じての存続ということではない不死の教え、そして晩年におけるおのれへの依拠の強調など、その説くところは容易に受け取りがたい。本書では、パーリ語の経典に立ち戻ることで、複雑に絡んだ糸をときほぐし、要点を整理するとともに、グルジェフによるそれらの受け止めと対比し、教えの起源とそれがたどった道筋を探るなか、有史以前からゴータマを経てイッサ、グルジェフへと連なる人類の精神史の大きなうねりを描き出し、それに関係した諸問題を論じる。
<目次>
第一部 プロローグ
第一章 エニアグラム上での交差 二つの命と三つの死 グルジェフの生涯とオクターブ ブッダとイエスの生涯の知られざる部分 イエスの東洋遍歴に関する伝承
第二章 人類の受動的な生かされの起源 クンダバッファー ベルゼバブが語る聖ブッダの物語 ゴータマとブッダ
第三章 アトランチスとアーリアの記憶 心を鎮める教えの二面 「三の法則」に従って自他を見つめる教えの系譜 ゴータマの気高い追い求めの始まりとその先
聖輪伝説 「法」は「真理」?
第二部 ストーリーズ
第四章 チベットからロシアへ ゴータマが語るアーリアの教えの成り立ちとその主張 逆らいの自覚 縁起・五蘊とエニアグラム
第五章 ロシアでのグルジェフ 人間機械の諸法無我 二種類の影響を区別する ベルキュルタッシの自己観察 ウスペンスキーのバラモン意識とアトランチスの夢
ブッダ/ブラフマ/マーラ
第六章 自分を見ることはとても難しい ダーウィンの自己観察 輪廻とその主体をめぐる議論 五蘊とセンター
第七章 無我をめぐる不明瞭な教えの起源 「私」が存在するべき理由 サッチャカとの議論 「それでいいわけありません、ゴータマ先生!」 反則技で切り抜ける
第八章 フランスの学院で グルジェフのアメリカ訪問とムーヴメンツ公演 フランチェスコの二つの命と三回の死 人間がしうることの実演
第九章 グルジェフの自動車事故 一九二四年七月八日の出来事の記録 入れ替わる二つの影 人間への幻滅と学院の閉鎖の宣言 『ベルゼバブ』の執筆
神聖なる肯定・神聖なる否定・神聖なる和解
第三部 ブッダとイッサ
第十章 アーリアの光と陰 ゴータマがする新アトランチスの物語 アーリアの転輪王に始まる人類の退化とそれが転じての進化をめぐる眺望
第十一章 またやってきたサッチャカさん 体を相手にするとはどういうことか? 思・観・意 気高い追い求めの先 ニガンタとの対決 意の暴力 悪魔の役割
第十二章 人間の持ちうる視界と生存の問題の関係 オクターブの全体への眺望 阿羅漢商売 棒の二端 ニガンタとの対決 意の暴力と因果応報 呵責なき人
第十三章 ゴータマの最後とその魂の周辺で生じた因果応報 思い出と因縁の地ヴァイシャリでの病と決意 外的な支配の構図の終わらせとI Am による代替
第四部 メディテーション
第十四章 それからのグルジェフ おのれを利することを知った人の善意 もしも望むなら I Amに発する力と四肢の感覚 来し方を振り返る瞑想
エクササイズ&メディテーションズ
付録Ⅰ ゴータマ・ザ・ブッダ講話集
ゴータマ・ザ・ブッダ:気高い追い求めに関する話
ゴータマ・ザ・ブッダ:サッチャカを相手にした短めの話
ゴータマ・ザ・ブッダ:サッチャカを相手にした長めの話
ゴータマ・ザ・ブッダ:覚えを保つことの四つの基本
ゴータマ・ザ・ブッダ:下向きの巻き込まれに関する長い話
付録Ⅱ 『聖イッサの生涯の物語』(チベットに伝わるイエス外伝)
※標準的な単行本に換算して約700ページの大冊。ゴータマの教えの主要な側面を伝えるにじゅうぶんなパーリ語の経典5
点の日本語訳、およびイッサ(イエス)が東洋で過ごした年代のことを収めたチベットに伝わるイエス外伝である『聖イッサの生涯の物語』の日本語訳を巻末に含める。
※ホームページにプロローグからの抜粋を掲載しています。
※グルジェフ全集・総論私リーズ 全18タイトル。端末にKindleがインストールされていれば、いずれもKindle版の販売ページから試し読みできます。
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Atimoda @ Osho Tara M. C.
http://www.osho-tara.site/
Plavan @ グルジェフ&グルジェフ・ムーヴメンツ
http://gurdjieff.la.coocan.jp/
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