[SIJ: 22993] この世の名残り旅の一坐「七本槍」円坐街道のご案内

premi ptproduce @ bca.bai.ne.jp
2023年 5月 29日 (月) 02:05:28 JST


皆様。

 

「この世の名残り 旅の一坐 円坐街道」は、

部屋の中で行う円坐が扉を開けて外界に向かい、

舞台空間が世界に「広がって往く円坐」の旅です。

 

日本の各地へ向かうどの円坐街道も、いわば海図にない未知の海への航海ですので、

新鮮で直接的な体験と発見の旅になります。

 

「円坐の中に世界の土地や人々が入ってくる」という風にも言えるでしょう。

 

この世の名残りを惜しむ旅の道連れとなった方々と円坐舞台の一坐建立を共にし、

まだ見ぬ土地や人々へ向かう円坐街道の旅。

 

四季折々の美しい景色を愛でながら一坐になって歩く円坐街道は

あらかじめ準備や予定をしない「リアリティ」の連続です。

 

我々日本人にとっての旅の本質は、

人生や世界への固定された取り組み方や、

出来合いの方法論から自由になり、

条件づけられた精神や態度から解放されて往く道を歩くことです。

 

「全体」から見れば一瞬の「光景」の中に融けてしまう我々の人生は、

小さな視点に頼って生きざるを得ない一人ひとりの個人的体験にダウンロードされると、

時間経過の中を旅する連続的な「人生の景色」になります。

 

我々が小さな存在で、部分的で断片的な視点しか持っていないこと、

そしてとても短く、たくさんのことができない人生の時間しか持っていないことは、

「全体を自覚した小さな我々」にとってはむしろ幸せなことであるように思います。

 

小さな我々であるからこそ、目の前にあらわれるどんな物事や出来事も、

「全体」を代表してあらわれてくるたった一度きりの「モノ」や「コト」として

無限の大切さを宿していることを自覚できます。

 

大切になり、切実になった「たった一度きりのモノやコト」は、

時間を超えたこの世ならぬ美しさを放って我々ひとり一人を照らします。

 

いわゆる「観光旅行」とはまったく異質なこの世の名残りの一坐旅ですが、

往く先々や道中の光景に照らされ、この世の光の景色を懐かしんで歩く「観光」の旅ならば、

まさしく僕のような年齢の者にふさわしい「旅」であると思います。

 

余生の時間の「ティーンエイジャー」であるシルバーエイジの僕にとっては、

失うものも恐れもない生まれて初めての「青春の旅」です。

 

今回の旅は近江奥琵琶湖から賤ヶ岳七本槍の武将方を訪ね、余呉湖畔にて影を舞います。

毎回、その土地に着いてから思いがけず出合う「声はすれども姿は見えぬ」方々との

新しい関係から広がってゆく日本各地への円坐街道の発展に驚いています。

 

「情報飽和」の中で方向を見失い、余生の時間を消費するより、

手ざわりの確かな具体的な物事と、温かい血が通って生きている「現在」の中を、

ダイナミックに、スリリングに、あなたと一緒に歩きたいです。

 

本当の青春、そして名残りの青春が我らを舞っています。

(「待っています」の誤植ですが、誤植の方が真実ですね!)

 

有無ノ一坐  橋本久仁彦(Sw.Deva Premi)

 

・・・

 

みなさま

 

この世の名残り旅の一坐 七本槍円坐街道のご案内です。

 

5月17〜18日この世の名残り 奈良五條天誅組 円坐街道にて、JR奈良駅に集合し、一向、大和国 奈良五條へオデッセイで向かいました。

 

最初に到着したのは、国道からすぐの旧代官所長屋門です。裁判所や警察署と並んで漆黒の厚みのある古い厳かな門でした。門の前のセンダンの大木が満開で花が時雨のように散るなかとてもいい香りがしていました。鬼滅の刃の無限列車のモデルとなった大正時代の機関車があり、長屋門に沿って奥行きはありませんが間口の広い、人の手の温もりのある民俗資料館となっていました。

 

そこで五條の地元の岡さんと仰る方が親身に迎えていくださり、五條の歴史や天誅組についてのお話を熱く語っていただき一坐すっかり長屋門に長居し、これまでの日本のことやこれからの日本の事を考え語りあいました。

 

これはインターネットや仮想世界の中だけのチャットではなく、実際に人と会い、直にふれあい、その人の声や息づかい、その人の態度や生き様も込みで、聞き合い、語りあい、自分の言葉で交わしたやりとりがあって初めて、会ったと言えるのではないでしょうか。

 

その一角で辞世の一句と一緒に掲載されていた写真を見た時、昨年高知四万十への出稽古の折に津野町にあるご生家を案内していただいた吉村寅太郎さんである事実を知り、奈良五條の長屋門にて衝撃の再会となりました。

 

「吉野山 風に乱るる もみじ葉は 我が打つ太刀の 血煙と見よ」(吉村寅太郎 辞世の句)

 

昨年のお盆に案内していただいた、高知県奥四万十の津野山街道は、昔からの古往還でもあり、吉村寅太郎さんは土佐四天王のなかで最初に長州へ向けて、脱藩し、坂本龍馬をはじめ後々の土佐の志士達に衝撃を与え、大きな影響を及ぼしました。

 

昨年のお盆に四万十をおとずれた時、脱藩の道の入り口を見て、非常に狭い山道に驚き、そこへ案内してくださった方や同行の方達の姿も雨あがりの空気とともにありありとよみがえり、奈良五條

天誅円坐街道の不思議なご縁の旅の始まりとなりました。

 

昨年の秋のお彼岸に訪れた萩円坐街道での萩往還や野山獄、吉田松蔭ゆかりの涙松も同時に思い出されました。これは家族旅行やツアーの観光旅行をしたのでなく、円坐をしながら自分の知っている萩から一度出て他者とともに旅をしたご縁で新たにつなかり思い出されたからだと思います。

 

それまで、毎年家族で御墓参りで帰っていた義父母の故郷である山口県の萩は、距離はたしかに遠いのですが、何度も帰省していたのでよく知っているつもりでいました。ところが萩のお彼岸円坐街道で小郡から萩を一泊二日で往還して、萩が一気に近くなりました。

 

吉田松蔭をはじめ幕末の志士たちがまだ人々の心に生きていて、親しく語られているその萩の方々の姿を目の当たりにして、萩について、わたしはなにも知らなかったことに衝撃を受けました。

 

この様な事が奈良五條 天誅円坐街道を象徴する始まりとなって、ご縁に導かれ、シルバーエイジのわたし達にとって、忘れ難き一泊二日の旅となりました。帰り道は、東吉野の奥地から明日香村を経由し橿原へ抜け、橿原神宮前駅にて解散となり、新年の奈良円坐での再会を約束し各々帰阪帰京しました。

 

さて、このたび来月開催します七本槍円坐街道でも、どの様な旅がまた待っているのか、わたし達には全く見当もつきませんが、ひとえに物理的な距離を移動しながらの円坐の旅ではなく、大津を出発し、琵琶湖畔を北上し奥琵琶湖から、賤ヶ岳、余呉湖へ向かって、未知の近江円坐街道、冒険の旅に出ます。

 

オデッセイ号に乗り合い、円坐街道の旅をともにしてくださいます旅の一坐の方々を2名募集いたします。

 

それではこのたびのご縁をお待ちしています。

 

有無ノ一坐 松岡弘子

 

 

< この世の名残り 七本槍円坐街道 >

 

日時:2023年6月14日(水)〜15日(木)

場所:滋賀県奥琵琶湖〜賤ヶ岳〜余呉湖

宿泊:ゲストハウスミエイ母屋 (長浜市)

守人:橋本久仁彦 松岡弘子

会費:円坐 参加費 二万五千円

実費:別途 宿泊費(4000円)・食費など

申込:soumon.enza @ gmail.com 松岡

 



SIJ メーリングリストの案内