[SIJ: 23298] プログラム案内&出版案内
Atimoda
atimoda.atmo @ gmail.com
2023年 10月 5日 (木) 07:47:59 JST
ターラ瞑想センター、アティモダです。
11月からのトルコ・チラリでのグルジェフ・ムーヴメンツの長期プログラムとキャサリン・マンスフィールド最後の作品集(六)の発行案内です。
+-=* グルジェフ・ムーヴメンツ in Çıralı, Turkey +-=*+-=*+-=*+-=
*開催場所のÇıralı
はトルコ南西の地中海岸の村で、最寄りの空港はアンタルヤ、日本からはカタール航空、シンガポール航空、トルコ航空などでイスタンブールまで、そこから国内線。
2015年からのアルバム:
http://gurdjieff-osho.namaste.jp/english/album.html
◎ 3週間のインテンシヴ
(1) 11/7 (Tue) to 26 (Sun)
(2) 12/12 to 31 (Sun)
*(1) (2)とも事前に4日間のイントロダクションあり。参加費はそれを含めて各500ユーロ程度(食事・宿泊含まず)。
詳細(英語)および今年の春のプログラムからのビデオ;
http://gurdjieff-osho.namaste.jp/english/
l+-=* 出版案内 Amazon ペーパーバック版 & Kindle版 +-=*+-=*+-=*+-=
◎新刊『マンスフィールド作品集(六)<ハトの巣>ほか』
*当然の罰、過酷な試練、早すぎる死を自身にもたらすものでもあった<まっすつな心の冒険>の数々のエピソードを含んだ二十四編。
ホムページから販売サイトにリンク:
http://gurdjieff.la.coocan.jp/
l+-=* 出版案内 +-=*+-=*+-=*+-=+-=*+-=*
キャサリン・マンスフィールド
『作品集(六)〈ハトの巣〉ほか 全二十編』
そそのときもう結核の末期にあったキャサリン・マンスフィールドは一九二二年十月十七日、フランスに開設されたばかりのグルジェフの学院を訪れてそのままそこに滞在、翌年の一月九日に世を去った。それから百年になるのを期に二〇二二年に発行を開始した作品集は、この第六巻をもって完結する。
そその内容として、作者の死後まもなく発行されたThe Doves' Nest, and Other Stories
と題された短編集に含まれる全二十一編のうち、作品集(一)に収めた『おもちゃの家』The Doll's Houseを除いた二十編を収めている。
ハネムーン Honeymoon
一杯のお茶 A Cup of Tea
尼僧志願 Taking the Veil
ハエ The Fly
カナリア The Canary
ある結婚した男の物語 A Married Man's Story
ハトの巣 The Dove's Nest
六年がたって Six Years After
ダフネ Daphne
父と娘たち Father and the Girls
なんたる静けさ! All Serene!
悪い考え A Bad idea
男とその飼い犬 A Man and His Dog
なんてスイートな老婦人 Such a Sweet Old Lady
正直 Honesty
スザンナ Susannah
第二ヴァイオリン Second Violin
ウィリアムズ夫妻 Mr. and Mrs. Williams
弱い心臓 Weak Heart
夫をなくして Widowed
(解説)グルジェフの学院での最後の日々
ここれらは作品集(四)『死んだ大佐の二人の娘たち』に収めた作品群および作品集(一)に収めた『入り江にて』と『園遊会』の執筆後、おもに一九二一年の夏から一九二二年の夏までに書かれたものである。そのうちストーリーが完結しているのは、『カナリア』までの五編だけだが、未完に終わっている残りの作品も含意に満ちている。これらはみな、死に先立つ一~二年にキャサリンに起きたとうかがわれる内的な変容の秘密の一端をうかがわせるという、夫のマリーの意見から、作者の死後すぐに、一冊の本にまとめられて発行された。
題作の『ハトの巣』は、この作品集で核となるべき作品として、一九二二年の夏までマンスフィールドが書き進めていたものだが、扱おうとしたテーマの大きさからか、あるいはいまこそ書きつづった願いにしたがってみずから行動すべきときが来たという思いから、完成には至らなかった。「男がいなくなった世界」というテーマを『入り江にて』から引き継ぎ、真の男を見つけ、内的な意味で生まれ変わり、みずから〈男〉になること(象徴的な意味でもしくは具体的にその〈男〉と同じようにという意味で)に向けての女たちの願いを描いている。
真の男を求める女たちの気持ちは二千年前に地上を歩いたと伝えられる男の記憶と結び付き、その関係でストーリーは、(ベタニアの)マリアとマルタの姉妹の家でイエスがもてなされる逸話のほか、いわば夫であったイエスを失った後の(マグダラの)マリアがイエスの母のマリアとともに船出してここにたどり着いたという、いずれもマンスフィールドにとってゆかりのあるイギリスと南フランスの両方に残された言い伝えと重なり合う。このうち後者の言い伝えには、(真の男としての性格に欠けた)ペテロと(かえって真の男としての性格を帯びた)マグダラのマリアとの対立という、ジェンダーをめぐる歴史的な問題がからんでいる。もっともこのときには、おまえは女だからとペテロからつまはじきにされるマグダラのマリアに対してイエスが、「心配するな、おまえが〈天の王国〉に入れるよう、おれがおまえを〈男〉にしてやる」と約束する場面で終わる、『トーマスによる福音書』の写本はまだ発見されていなかったが、もしも書き進められていたら、英国国教会、ペテロを元祖とするローマン・カトリック、そして新大陸の清教徒系のプロテスタントがからんだ物語がどのような展開を見せていたか、興味深いところである。
これらの作品より前に書かれていたが、単行本未収録だったマンスフィールドの作品群は、Something Childish, and Other
Stories
という題名でまとめられ、後から出版された。作品集(五)の内容にほぼ相当し、英語版の表題作を作品集(二)に収めているところだけが異なる。ということだが、おそらく多くの読者にとっては、この作品集(六)をもって、キャサリン・マンスフィールドの生涯の作品を読み終えるのが、いちばんふさわしいように思える。
……慕情に似た、でも慕情にあらざるもの。あるいは後悔に似た、でも後悔にあらざるもの。それでもあえてそれを後悔と呼ぶなら、何に対する後悔なのか?
私にはそれに対して感謝すべきものがたくさんあるのに……
(『カナリア』より)
この最終巻を含めた全部で六巻となる作品集には、キャサリン・マンスフィールドまたはその夫のマリーが本としてまとめて出版した短編・中編の全作品が含まれる。ただし、不完全な形で残された原稿はほかにもあり、二〇〇〇年を過ぎてから見つかったものもあるとのことなので、全集と呼ぶべきではないだろう。また、マンスフィールドは、ほかに詩と、膨大な日記と書簡を残しており、のちに編集・翻訳したものを本にまとめて発行することになるかもしれない。
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Plavan @ グルジェフ&グルジェフ・ムーヴメンツ
http://gurdjieff.la.coocan.jp/
Atimoda @ Osho Tara M. C.
http://www.osho-tara.site/
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